モイスティーヌ立川サロンのオーナーと対談

本当にいいものを選んで心からの笑顔を 抜くのは簡単だけど、抜かずに長持ちさせていきたい
いろいろな方向から検討してベストな治療に正しい知識と予防習慣を浸透させていきたい

審美歯科とエステティックの共通点とは?

当院院長とモイスティーヌ立川サロンのオーナー斉藤さんと当院の技工士平野さんによる「口元の美についての」対談です。

櫻田(当院院長):エステのお仕事をされていて、当院で審美治療を受けられた斉藤さんと、うちの担当をしてくださっている歯科技工士の平野さんと3人でお話をしていきたいと思っています。よろしくお願いします。

対談の様子

さて、最近は女性だけに限らず、男性でも美意識を持たれている方が増えてきたと感じます。同じ美容でも形成外科や美容整形がエステティクスは違うというのは僕も共感できますし、僕が行っている審美歯科治療はボトックスやヒアルロン酸注射に近いようなカジュアルな美容整形だと思っています。ただそこは歯なので、見た目だけではなく、機能も一緒に考えなければなりませんね。とはいっても、清潔感ある歯の色味、明るさや美しさなど、トータルな美しさを持つことで人に与える印象が変わる、エチケットやマナーに通ずるということは、斉藤さんが普段されているエステティックにも近いのかなと思っています。

対談の様子

斉藤:エステといっても私は施術をするわけではなくて、ご自身で持っている肌をご自分できれいにしてもらうというアプローチなので、歯科のクリーニングとかに近いのかなと感じていますね。歯に関して言えば、元々持っているもの、生まれたときから持っているものをきれいに維持できるってすごいなと思うんです。お化粧みたいに取って付けるものではなく、自分の歯をいかにきれいに見せるかってすごく大事だと思うんですね。これは、女性でも男性でも言えることだと思います。特に歯は絶対に人目に触れるので、人に与える印象としては大きいかなと思います。

櫻田:欧米の方、特に社長さんからは「なぜ日本人は、仕事ができて社会的地位がある人でも歯が汚いんだ」と言われます。グローバルな事業をされる方はそれをご存知で、確実に歯を治していかれます。ですが日本に戻ってみると、まだ意識が低く、遅れていますね。

先ほど、斉藤さんがおっしゃった「元々あるものをきれいにする」ことで実現できる美もあれば、根こそぎ変えてしまう……造形による美もあります。我々は、元々あるものをあくまで自然に整えるうえで、普通にお食事できる、噛めるようになるということがすごく重要だと思います。これは斉藤さんがやられていることにもきっと通じるかと思います。原因療法と対症療法という言葉でいうところの対症療法がお化粧で、その下地である自分の肌を変えていくこと……基礎力を高めるみたいなイメージですよね。

斉藤:そうです。

対談の様子

櫻田:そこは斉藤さんがおっしゃったように、私どもでいう予防歯科と同じだと思いますね。あとは、もしかしたら相違点があるかもしれませんが、「きれいにする」の到達地点の見極め方も近いかもしれません。歯の美しさというのは歯並び、形態、白さ、明るさ、そのすべてのバランスがご本人に合っているかどうかで決まります。ご自身が思う理想とドクターたちが持っている理想、そして他人にどう見られていたいかという理想と、ちょっとずつ違いがあると思うので、そのゴールを一緒にしなければいけないと思っています。斉藤さんはこのゴールをどう決めていらっしゃるんですか? たとえばツルツルモチモチの肌にするにもちょっとずつ質が変わってきますよね。

斉藤:ちょっと違うかもしれませんが、歯も自分で見えている歯と人から見えている歯では違うと思うんです。白い・白くないとかもわからないんですよ、私では。肌も、自分で鏡で見るときと周りからの見え方は違います。人から見られるときって正面だけじゃなくて、意外と側面から見えていたり、首のラインが見えていたりするのですが、ここはご本人ではわからない部分だったりします。歯はいろいろ方向からバランスを見て、とおっしゃると思うのですが、肌もそれと一緒ですね。歯の治療で、虫歯だけ、この1本だけ、と悩んでいるところだけを気にされる方がいらっしゃるのと同じように、このシミが、このシワが、と言われることも多くあります。そのお声に対して全体のバランスでお話しして、それぞれの方に合ったゴールを設定しているかなと思います。

櫻田:なるほど。確かに鏡で見るときは逆さまですし、自分がいつも見ている顔と写真で見る顔って結構違いますしね。ちょっと話はずれますが、動画を撮ってみたら自分の声も思っていた声と全然違いますし。自分が思っているのと人が思っているのは全然違う。そこをどれだけ合わせていくかっていうのが、術者というか指導者としては意識するところですよね。結局、僕たちが理想的だと思っても患者さんやお客様が望んでいなかったりすることもあるわけですね。そこは一緒にしなくちゃいけません。

先ほど化粧品のお話がありましたけれども、どれだけいい化粧品を使っても、結局、元の素材をどれだけ高められるかどうかが大事だと思います。短期で効果が出るものといったらそれこそ美容整形なのかもしれませんが、やっぱり皆さん抵抗があると思うので、そこは斉藤さんのエステの出番ですよね。肌をきれいにして、お手入れしてというところは、僕らでいう歯を清潔にしたうえで機能的に審美的にしていく過程と似ていますね。歯でいうと、歯がたくさん重なっているところはやっぱり磨きづらくていろいろな細菌が集まってくるリスクがあります。ただこれも、歯並びをよくすることで避けることができるんです。

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本当にいいものを選んで心からの笑顔を
対談の様子

櫻田:先ほどの話に戻りますけど、欧米の方々は考え方から違っていて、きれいな歯をめいっぱい見せるんです。日本人は、たとえ友達相手でも「友達だから見られたくない!」っていう方がたくさんいらっしゃいます。やはり自分の内側を見せるのは恥ずかしいというイメージがかなり強いのかなと思うのですが、ハリウッドスターの皆さんはハリウッドスマイルと言われるくらい思いっきり笑って歯を6番目まで見せます。見せびらかすというのはあからさまですけど、これから日本でも、歯を顔の一部として考え、ネイルケアと同じような自分磨きの1つとして向き合っていく流れになるかと思います。

あとは、人工の歯は体に入れるものなので、安全性は確実に持っていたいところですね。メタル(金属)を使ったものなど、安くて楽にできる方法ももちろんあるのですが、審美歯科治療ではやはりセラミックをおすすめしていますね。メタルは金属アレルギーになったり、歯茎が黒くなったりといったデメリットがたくさんあるので、これらをフォローという意味でもセラミックを使います。

そういえば、斉藤さんのご主人はメガネを作られている会社の社長さんですよね。フレームを選んでその人に合わせるという点では歯と似ているかもしれません。例えば、男性と女性での違いとか。

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斉藤:そうですね、ありますね。男性と女性のもの選びの違いは、何にでも共通するのですが……ものを見たときに色彩で反応するのが女性。でも男性は色じゃなくて形で反応します。

櫻田:車とか、スタイルのよい女性に反応するのもそこからですね(笑)。

斉藤:メガネで言えば、女性を意識したメガネは基本的にはカラフルなんです。男性に限定したメガネならベースは黒。その黒とか茶色でも微妙な濃淡の違いでバリエーションがあります。ですが、その濃淡やカッティングは女性にはあまりわからない。同じじゃないのって(笑)。

櫻田:うちでは平野さんが歯科技工をやってくれていますが、同じように女性は色で言うんですよ。「この色、もうちょっとこうなりませんか?」というご要望がすごく多いですね。反対に、男性は形のことを言います。「もうちょっとここ、丸くなりませんか?」と。この違いは面白いですね。

対談の様子

平野:作るときも形が違います。女性と男性では同じ歯1本でも作る形が全然違うんですよ。

櫻田:強い希望をお持ちの女性の場合、こちらがおすすめする色よりも「もうちょっと明るくしてください!」っておっしゃるんです。逆に男性の場合は、「この色が合うと思うのですが」というと、「お願いします」と落ち着くんです。

平野:形は気にならないんですかね?

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櫻田:長さは言われますが、それくらいでしょうか。僕は仮歯を入れたときに想像して予見しながら作っていくんですが、そのときに「最終的な被せものにする前に、変えてほしいことは全部言ってください」と伝えています。仮歯の形が完璧であれば、その型をとって平野さんに渡して、「この形と同じに」とオーダーを出したらそれで完了するのでスムーズです。こうして欲しいとおっしゃるのは女性ですね。男性は年1人くらい、女性は月に3人くらい。女性のほうが敏感なんですね。男性は周りにばれなければいいという程度なんですよ。女性はそこからさらに、「見せたい」というところまで意識していると感じます。きれいな歯を見せて笑いたい、と。手で口を覆って笑う癖がある方などは特にそうですね。そこの意識も最近変わってきているなと感じます。

人工歯を作るときには、何十種類の色から選べるようになっています。お口の中に入れてみたら誤差が出ることもあるんですが、そこもうちではセメントで調整できます。確かにA2という色で作ったからA2なんだけど、もうちょっと暗いほうが合うかな?と思ったときはセメントを変えるとぴったりマッチしたり。そういう微調整がきくところも審美治療の面白いところですね。

対談の様子

平野:中から光るみたいなイメージです。口の中から光が出るんですよ(笑)。かなりマニアックな話なんですけど。

斉藤:それでも、どうしてそうなのかを教えてもらえると、女性は「だからいいんだな」と思うんですよ。女性は自分から突っ込んでは聞きませんが、教えてもらえれば安心します。

櫻田:先にすると説明ですけど、あとからすると言い訳ですから(笑)。こういう細かいことは絶対に先に言わないといけません。

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斉藤:それが安心につながるので、いいことですよね。

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抜くのは簡単だけど、抜かずに長持ちさせていきたい<
対談の様子

櫻田:歯って本当によくできています。歯の形は1個1個すべて違うのに、集まったときの理想的な歯並びは皆さん一緒じゃないですか。「この人歯がきれいだな」と思うと、大体同じように歯が並んでいるんですよ。顎の大きさとか噛み合わせとの関係もありますが、その患者さんのゴールはどの先生がやっても大体一緒です。それは歯の1本1本の形や顔のバランスでも言えることで、すべては黄金比なんですよ。たとえば目と眉毛と鼻と口、そして顎のバランスもすべて、審美的だと言われているバランスは黄金比。さらにそれぞれの歯の大きさも収まるように比率ができています。パルテノン宮殿も同じ原理ですね。もちろん、たまたま合わなかったということはありますが。頭の先の部分が大きくなっていて、段々くびれていき、その形を理想的に作ると、それが健康な歯になるというのが面白いですよね。

さて、斉藤さんは当院で審美治療を受けられましたが、斉藤さんの治療では2番目と3番目の歯が逆になっていたところを、矯正などはせずに治療しました。神経を残して上から削って仮歯に置き換えて歯を差し換えています。2番目の位置に3番目の根っこがあって、3番目の位置に根っこがあって。3番目の歯のほうが幅が広くて大きいのですが、1・3・2と並んでいたので、2番目にきたときに小さく見えるように作ってもらったんです。彼(平野)に。

3番目にあるのは元々2番目の歯なので、大きく見えるように作ってもらいました。そうすることによって、見た目が2番目と3番目として順当になるだけではなく、2番目の歯は噛み切るために使えるようになり、3番目の糸切り歯はその名の通り糸を切ったり、歯ぎしりをしたりするために使える歯として生まれ代わったんですよ。2番と3番をただ逆にするだけではなく噛む機能をプラスしているんです。この技工はかなり難しかったと思うのですが、すごくきちんとやってくれたので嬉しかったですね。神経を取らなければいけない状況だったのですが、それを残せたのはやはり大きいです。歯も木と一緒で、神経を取っちゃうと寿命に差がありますから。

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斉藤:初めて知りました! 神経を取らないほうがいいっていうのは何となく理解はしていたのですが、その理由もよくわからなかったので……。

櫻田:美しくしたいという希望があったのに、それを叶えるために不健康になるなんて本末転倒じゃないですか。取ってしまえば痛くなくなるから楽ですが、痛いかもしれないけど残すことによって歯の寿命を縮めずに済むというのであれば、やりたいという方はたくさんいらっしゃると思います。そこは妥協したくないですね。リスクを背負ってでも、麻酔を毎回打つ痛い先生だと言われても、それが患者様のためだと思っています。理解していただけるのであれば、やり続けなければいけません。

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斉藤:美容も同じことが言ますね。デメリットがあったとしても、簡単にきれいになれるほうがいいという考え方があります。わかりやすいほうに流れてしまうというか。簡単に抜いたり、神経を取ったりしてしまうのと同じように、美容でも簡単に切って貼ってしまえばいいとか、吸引すればいいという方もいます。男性は理屈や原理から考えてそれはよくないと判断されますが、女性は簡単にできるほうを求めてしまうので……。でもそれは本末転倒で、その切ったり貼ったりをしたことで老化が進んでしまうということも多くあるのです。肌のトラブルを抱えて私どものもとにお越しになる方にも、今までご自身でやられてきたことが原因でお肌を傷めている方がいらっしゃるんです。

櫻田:わかります。体に悪いことをしているという意識がないんですね。

斉藤:いいと思ってがんばってやられてきたことが、逆にダメージになっているという……。

櫻田:たとえば、化粧品や薬の使い方もそうですよね。個人に合ったものをきっちりコンサルティングしてくれる人がいないとわからないですよね。

斉藤:そうですね。特に病院だと、ちゃんとお話してくれる先生が少ないという背景もあるかもしれません。相手はお医者さんだから、淡々と治療されていてもそれが治療なんだと思ってしまうものです。ですが、聞いてみるとその治療が何なのかわからずに受けている方がとっても多いんですよ。私もわからないことが多いのでよく聞くようにしていますが、勝手にやられて、はい終わり!みたいなことがたくさん(笑)。

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櫻田:そこですよね。治療をする側は、「勝手にやられた!」と思われては駄目なんです。「麻酔を打たれた」「歯を削られた」「抜かれた」……そこを「してもらった」に変えなければいけない。同意があって、納得があってオーダーしていただいているので、そこはぶれてはいけません。患者様の時代になってきてはいますが、対等な立場でいるというのは重視しているところですね。「お願いします」と言っていただいて、こちらも「やらせていただきます」という関係が一番いいですよね。

斉藤:そうですね。お互い納得しているのが一番いいなと思います。「これは何をしているんですか?」と聞くとしっかり説明してくれると安心します。

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いろいろな方向から検討してベストな治療に
対談の様子

櫻田:斉藤さんに言われて嬉しかったのは、元々、他の部分を治そうとしていらっしゃったのに、今回治療した部分にまで踏み込んで聞いてくださったことです。「この歯、気になっていますか?」って聞いたのが始まりですね。

斉藤:虫歯か、抜けたのか、最初はただ困ったから受診したんです。

平野:元々、審美的に気になってたわけではないんですか?

斉藤:そうですね。どこかで気にしていたかもしれませんが、審美のために行ったわけではなくて。

櫻田:エステ関係のお仕事をしてらっしゃると聞いたので、もし気になっているのであれば治療したほうがお仕事にもプラスにはたらきますし、意識も変わってくるのかなと感じたんです。

斉藤:私が言ったんですよね。半分、ダメ元で。

櫻田:「矯正しなきゃ駄目ですか」って。

対談の様子

斉藤:今まで通ったところでも聞いていたのですが、「これは矯正かな~」みたいな感じで濁されて終わっていたんですよ。矯正がすごく嫌というわけではないんだけど、お金も時間もかかるし、今さらかな……と思っていて。ところが、櫻田先生に「矯正でなくても治療できますよ!」って言われてびっくりしました。

対談の様子

櫻田:前の先生も二手に分かれると思うんですけど、斉藤さんのケースの場合、神経だけを残そうと思うドクターはまずいません。神経を抜く歯医者になりたくないという気持ちでやんわり断る人もいれば、抜いてでも被せようと思う人もいると思います。

僕は、神経を残して治療するセミナーや神経を残す削り方のセミナーなどに行っていて、「こんな歯でも神経を残せるんだ」と学んでいました。審美治療と同じくらい根の治療も重点的にやっているのですが、神経は栄養供給をするところで動脈や静脈も通っていて、神経がなくなると栄養が行き届かなくて歯は脆くなってしまうんですよね。そこを補って埋める薬もあるにはあって、僕がやっている特殊な方法でかなり精度は高いとは思うのですが、それでも本物の神経には敵いません。ですから、神経は極力取らないようにしています。神経を取りたくないから歯を削りたくない、というのは少し違うのですが。

最終的には矯正をすればいい話ですけど、それでも斉藤さんはできる限り矯正はしたくないとおっしゃっている。そして、こちらもできる限りやりたくない。そこのプライオリティを決めていき、コスト面も含めてどこまで妥協できるかというところで今回の治療を選択しました。今回みたいにベストなゴールを設定できるケースが増えてきたのはすごくいいことだなと思っています。また、彼(平野)がうまいことやってくれるんですよ。

斉藤:初めてかもしれないです。技工士さんが歯を見にきてくれたのって。入った歯について熱く語っていただくことはあまりないですよね(笑)。

対談の様子

平野:歯科技工士はあまり表に出ることはないですからね。

櫻田:僕も、難しいと思うときや完全に決めたいと思うときは、見にきて!とお願いします(笑)。

斉藤:こういう人工の歯を人が作っているとは思っていなかったですもん。

櫻田:機械で作るものもあるのですが、やっぱり人の手には敵わないですね。

平野:人の手で作ると粉から作っていきますからね。パウダーを盛り上げて形を作っていくんです。いろいろな種類の粉からチョイスして。

斉藤:それは価値がありますね。

櫻田:だから安くはないんですけど……。

斉藤:だからこそ、その価値を知っておくと違いますよね。

平野:そうですね。それだけのものを作っているんだと思うとやり甲斐がありますね。

対談の様子

櫻田:見た目だけではなく、機能も取り戻すというのがやる気につながりますよね。スポーツカーの形が変わっていくのも、見た目だけではなく実際に速くなるための変化ですし。目指すところに向かって開拓していくと、さらにこういう形になるという確実な進化があるのが面白いです。歯科医はやめられないなと思う部分でもあります。

平野:実際、歯を入れてみて周りの反応ってどうでしたか?

斉藤:誰も気づかないですね。親でもわからない。

櫻田:わからないのが一番いいですよ。

平野:自然ですからね。

櫻田:でも実際はかなりイメージが変わったと思うんですよね。

斉藤:笑うとどうしても見えてしまうところなので気になってはいました。今も普段自分では見えないのですが、写真を見るといい感じになっているのがわかって嬉しいですね。

櫻田:歯と同時に自信も取り戻すという感じですか。それは嬉しいですね。

一同:(笑)

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正しい知識と予防習慣を浸透させていきたい
対談の様子

櫻田:歯科治療では壊れたところを治すことも多く、美意識だけでは仕事はしていられません。削らないでいい歯は削らないようにしているのですが。それでも削らなければいけないときもあります。

痛くなる前に歯科医にかかるという意識がない人、習慣を改善できない人は、何度も治療を繰り返して削っていくうちに歯がなくなってしまうんですね。望んで入れ歯にしたわけではないのに総入れ歯になってしまった方もたくさんいらっしゃいますし、インプラントが入っている方もいらっしゃいます。

本当のゴールは、一回手に入れたものを失わないように守るための努力をしていただくことだと思います。美容院やネイルサロンに行くように、笑顔で歯科医院に歯を磨きにくるようなイメージでいていただけると理想的ですね。欧米では完全にそういう意識が定着していて、メインテナンスに通っている割合を見てみると、アメリカでは40歳以下は90%、40歳以上で85%、北欧だと92%という数字です。2、3ヶ月おきのメインテナンスは当たり前になっています。でも日本では2%。先進国で一番虫歯がある国、先進国で一番歯が汚い国です。

対談の様子

歯に対する意識があまりにもかけ離れているので、そこの説得と納得の繰り返しをしています。それでも歯科医院というのは足が遠のきやすい場所なので、通いやすいサロンのようにしたいなとは常に思っていますね。美容院に行くと感じるような、ホスピタリティというか思いやりの心がある空間です。たとえば食事でも、チェーン店に行くより、ホテルのラウンジのほうがスタッフの質も明らかに違いますよね。その違いはおもてなしの心があるかどうかです。

歯を削るなどの歯科治療は患者さんにとって嫌なことなので、嫌なことをするよりもお掃除のために楽しくお越しいただけるような場所になりたいですね。そこをどう変えていくかが今後のテーマなのかなと思っています。まずはできることからと思って、衛生士も言葉使いや相手としゃべる距離感から変えました。患者さんの目線の高さで話をするようにしていますね。これは余談なのですが、そこを注意して変えただけで患者さんがすごく変わったんですよ。みるみるうちに治療にやる気を出してきて、衛生士や私の話も、聞いているだけではなくて会話をしてくださるようになりました。こうやって正しい方法をお伝えすると、美と健康を維持する毎日の習慣が変わりますよね。それだけでも目に見えて効果が変わっていきます。

斉藤:美容でいうと、洗顔でも同じことが言えます。お顔も歯も家で洗いますが、その毎日のお手入れを間違えちゃうと、すぐにダメージが出るんですよ。

櫻田:小さなことが次第に大きなデメリットになってしまうんですよね。

対談の様子

斉藤:歯のみがき方が悪かったり、寝ているときに歯ぎしりをしたり、そういうことでダメージが出るのは一緒ですよね。正しい歯のお手入れはやっぱり知りたいし、知っておけば子どもにも教えられますよね。当たり前のように学校でも教わっていますが、私たち大人もしっかりと知っておくことが大事だと思います。

櫻田:習慣として業界でよく言われているけど、本当は間違っているということも結構ありますからね。たとえば入れ歯を洗浄剤にずっと浸けておくとか……これは駄目ですからね! カビが発生したり、オキシドールが入っているので色が抜けたりしてしまいます。大きければ大きいほど上下の歯がすれ違うので、ない部分のフォローを夜中の歯ぎしりで、ある部分でしちゃって壊れちゃうので、本当は入れてなければいけないんですけど。

斉藤:そういうことも知らないと、みんないいと思ってやっちゃうんですよね。

対談の様子

櫻田:実は、僕も同じように患者さんに説明していたんです。ですが、素晴らしい先生に出会って「大学で言われたから言っているだろう。それは全部忘れろ!」って言われて、確かになと思って。逆にどうしてそう言っていたんだろうと今は不思議です。今は、常にこれで正しいのかと考えて治療していて、人にすすめられたものでもやすやすとはやりません。これも大事ですよね。これからもこうやって、あるべき歯科医療を追求して広くお伝えしていければと思っています。

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